WonderFox Soft, Inc.から『WonderFox DVD変換プロ』のレビュー依頼がありましたので、早速試してみました。
レビュー依頼のメールにはソフトウェアの主要機能として次のような項目が紹介されていました。
1:手軽に無劣化iPhone、MP4など270+のフォーマットとデバイスに変換できます。
2:メディアプレイヤー。270+の形式のメディア再生できます。
3:ビデオ編集機能。
4:字幕追加。
5:無料着メロメーカー。
6:複数のビデオファイルを一つのメディアファイルにマージします。
7:暗号化とリージョンコード解読。
8:YouTubeなどWebで動画をダウンロード。
これらを見ていきます。
1:動画変換
これがソフト起動直後の画面です。「直接ファイルをドラッグします」の「直接」の字が間違っているのはご愛敬と言ったところでしょうか。
手元にあったWMV形式の動画ファイルを読み込みます。デフォルトのMP4形式に変換しようとするとサイズが1.5倍になるようです。(^^ゞ
気を取り直してもっと短い動画ファイルを実際に変換してみましょう。3分47秒のm2tという謎の形式で解像度が1920×1080です。(ファイルを読み込むとなぜかファイル名の拡張子がmp4になりました。)解像度を変更するために、持っていませんが解像度1280×720(HD)のXpeia XA形式を選びます。
ファイルサイズは1/3になるようですが、あれ、解像度が1920×1080のままです。最適な解像度に変更してくれると思ったのですが…。
iPhone形式で試してみましょう。ちょっと古いですが5s/5c/5を選びます。
Xperia XA同様ファイルサイズは1/3になりますが、解像度に変更はありません。ちなみにこれらiPhoneの解像度は1136 x 640です。
マニュアルで最適な解像度を選びましょう。設定をクリックします。
なんと文字化けです。もともと英語のソフトなのですが、ローカライズがもうひとつのようです。しかし、プルダウンをクリックすると文字化けしていない項目が表示されました。1136 x 640を選びます。
変換後のファイルサイズが、なぜか3MBです。そんなわけはないだろうとツッコミを入れながら変換をクリックします。
約1分15秒後、変換終了です。評価用のライセンスなので下記のような表示が出ます。変換後のファイルサイズは72MBでした。
2:メディアプレーヤー
ファイルを読み込んだ画面で、サムネイルをクリックするとプレーヤーが起動します。再生速度を変更できるわけでもなく、動画を確認するための簡易プレーヤーです。
3:ビデオ編集機能
動画コンバーターですので細かい編集はできませんが、フィルターやズーム機能はあります。動画全体に単一のフィルターをかけたり、拡大したりするのは手っ取り早くできそうです。
4:字幕追加
普段使いませんので触っていません。追加だけで編集はできないようです。
5:無料着メロメーカー
画面上部の「Ringtone Studio」をクリックします。そうするとandroidかiPhoneの選択画面が出てきます。
その後音声ファイルを選ぶのですが、着メロとして使用したい箇所を切り取るようです。
曲のサビの部分を抽出するといった使い方が考えられるでしょうか。
6:複数のビデオファイルを一つのメディアファイルにマージ
試していませんが、動画編集ソフトにはよくある機能ですね。
7:暗号化とリージョンコード解読
おそらくこれがこのソフトの一番の売りでしょう。しかし、今の日本では解読することが違法となっていますので試していません。
8:YouTubeなどWebで動画をダウンロード
ビデオダウンロードをクリックします。
ブラウザからURLをコピー&ペーストします。自分でアップしている動画を使用します。
分析後、ダウンロードの形式が選べます。解像度やファイル形式を選んだり、ビデオのみ、音声のみを選択できます。
9分37秒の動画を20秒もかからずにダウンロードできました。
ここからすぐに別のファイル形式に変更できるようです。iPhoneを選ぶとやはり解像度は変わりません。残念。
まとめ
簡単に動画の形式が変更できるというのがコンセプトのソフトなのでしょうが、うまく動作しませんでした。ただマニュアルで設定すると解像度だけでなくフレームレートやビットレート、音声のビットレートやサンプルレート等細かく指定できるので、自分の好み・用途に合わせてファイル変換できます。現状では素人よりも玄人向けになっていると言えるでしょう。また、漢字の間違いと文字化けも残念なところです。アップデートで早急に改善してもらえたらと思います。今後に期待しましょう。