miniDVをPCに取り込むと1時間で約13GB、LPモードで録画したテープでしたら19GB近くにもなります。
それをそのまま永久保存用としてHDDに入れておくと結構容量を喰います。SD画質でそんなに場所を取られるのも嫌なので圧縮します。
アスペクト比と解像度はそのまま(720×480)でファイルサイズを圧縮しようといろいろなソフトを試してみたのですが、なかなかないですね。細かく設定すればいけるのでしょうが、結構手間がかかりますし、独自の設定をした場合、扱いにくくなっても困ります。ですのでソフトのデフォルトの設定でファイル出力できるものを探しました。
そしてたどり着いたのがCyberLinkの『PowerDirector 13 LE』です。LEですのでフル機能はありませんが、そこそこ使えます。
簡単に使用方法を説明すると、まずはファイルを読み込み、それをタイムライン上にドラッグ&ドロップします。そして「出力」タブをクリック。標準では読み込んだファイル形式(AVI)が選択されていますが、「H.264 AVC」を選択します。これで720×480のままMPEG-4 AVC形式に圧縮してくれます。
できたファイルの拡張子がm2tsという聞き慣れない形式ですが、普段使用している動画プレーヤーであるVLC media playerで再生できますし、Googleフォトにもアップロードできます。
ファイルサイズは約1/6になります。1時間もので2GBちょっと、1.5時間で約3GBです。これなら十分許容範囲内です。
保存用ですのでそのままファイル変換するだけがいいのでしょうが、最終的にはGoogleフォトにアップロードして鑑賞するのが目的です。せっかく動画編集ソフトを利用しているのですから少しだけ加工しましょう。
古いビデオで気になったのは色彩です。全般的にくすんで見えます。ですので彩度を上げます。「編集」の「補正・強調」をクリックします。「強調」内の「色調整」にチェックを入れます。そうすると様々なパラメータが表示されます。そこで「自然な彩度」を25-30程+方向へスライドさせます。ついでなので暗くなりわからなくなっている箇所の影を薄くして見えるようにするために「シャドウ」も+50程度にします。これで1.5時間のavi動画ファイルをm2tsファイルに書き出すと、第3世代core i7、メモリ16GBのマシンで約2時間かかります。
ファイル圧縮の影響がどれくらいあるのかキャプチャーした画像で見比べてみましょう。変換後の動画は色調整の自然な彩度を上げています。
オリジナル
変換後
オリジナル(ズーミング途中のものです)
変換後
オリジナル
変換後
3枚目の画像は圧縮の影響が比較的はっきり見られます(川岸の砂や水面)。しかし、ファイルサイズを考慮するとこれくらいはよしとしましょう。