m2tsファイルを無劣化で分割・結合

miniDVをpcに読み込み、読み込んだaviファイルをm2tsファイルに変換しました。面倒なので編集はせず、基本テープ1本の動画ファイルをそのままGoogleフォトにアップロードしています。

しかし中には、海外旅行にビデオカメラを持って行って、テープ2本目まで撮影して、その途中から別の旅行が始まり3本目に突入というのもあります。その場合は動画を分割したくなります。また、分割した動画の一方がたったの6分なので次のテープの動画に結合したいというのもありました。

編集するならavi形式からm2ts形式に圧縮した『Power Director 13LE』がありますが、おそらく再エンコードするでしょう。そうなると出力に時間がかかるだけでなく、画質も悪くなります。そこで再エンコードせずにm2tsファイルを分割・結合するソフトを探しました。

分割は『VidCutter』が使いやすいです
ダウンロードページはhttps://github.com/ozmartian/vidcutter/releasesです。

動画を読み込んだ後、再生しながら「Clip Start」と「Crip End」で抜き出したい箇所にマークをつけて「Save Media」で保存するだけです。ですので正確には分割というよりも抜き出しor切り取りと言った方がいいかもしれません。

結合は『Network Optix tsMuxeR』です。
ダウンロードページはhttp://www.videohelp.com/software/tsMuxeRです。
zipファイルをダウンロードして解凍すると、フォルダができます。その中のtsMuxerGUI.exeを使用します。

このソフトを使う際には一つだけ注意が必要です。結合したい複数ファイルをドラッグ&ドロップすると下記のようになります。

これでファイル結合して『VLC Media Player』で再生するとなぜかソフトが2つ立ち上がり、それぞれで結合予定の動画が再生されます。この場合は「italy1」と「italy2」が同時に再生されるのです。『Windows Media Player』で再生すると、『tsMuxeR』上で結合予定の上側のファイルだけが再生されます。ファイルサイズは両方合わせたサイズです。

どうしたものかと考えていたのですが、『tsMuxeR』の「Input」には「Add」と「Join」があります。初期状態で立ち上げると「Add」しか使用できません。ですので一つ目のファイルはそれで読み込みます。ドラッグ&ドロップでも同じです。次に結合したいので「Join」でファイルを読み込みます。そうすると次のようになります。

表示が変わりました。結合したい二つ目のファイルの前に「++」が追加されました。これで「Output」に「M2TS muxing」を選択し、好きなファイル名をつけて「Start muxing」をクリックすると結合が始まります。1時間9分の動画ファイルに6分の動画ファイルを結合するのに1分かかりました。今回はちゃんと結合されて一つ目の動画に続いて二つ目のファイルが再生されます。

『tsMuxeR』では分割もできますが、時間指定をするだけです。

動画を見ながらの作業ができませんのであまり実用性がないように思えます。

以上のように操作が容易なことからm2tsファイルの分割には『VidCutter』、結合には『Network Optix tsMuxeR』をお薦めします。