中国で高速バスに乗ってみた(上海⇔朱家角)

今回の上海弾丸旅行では、現代の都市化された上海だけでなく、昔ながらの町並みを見るのが目的の一つでしたので高速バスで片道1時間のところにある朱家角に行ってみました。その際に高速バスに乗車したのですが、今回はその話です。

下調べは上海ナビを利用しました。それによると「普安路と延安中路のT字路にあるバス停」が出発地点のようです。地図を頼りに行ったのですが、そこはターミナルになっていてバス乗り場がたくさんあります。わからないので制服っぽいのを着てタバコを吸っている人にバス名と行き際の書かれてある写真をスマホで見せて英語で聞いてみました。英語は理解できなかったようですが、写真でどれに載りたいのかはわかってもらえたようで、通りの反対側のピンク色のバスを指さしてくれました。唯一知っている中国語「謝謝」と言い、そちらに向かいました。
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ピンクのバスにはすでに乗客が乗っています。車体横には「沪朱高速快線」と「朱家角」の文字があります。朱家角行きの高速バスで間違いないでしょう。女性の車掌さんがいたので、またスマホの写真を見せるとそのバスを指さしながら中国語で何か言いました。おそらく「このバスだ」とでも言ったのでしょう。お礼を言って、バスに乗り込みます。
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一応正確なバス乗り場を載せておきます。赤いピンの所がそうです。(2016年10月)

百度地図(Baidu Map)にGoogleストリートビューのような機能があるので、通りの様子を確認しておくと迷うことなく安心でしょう。

乗車率は50~60%といったところでしょうか。週末は混雑覚悟と上海ナビには書いてあったのですが、9時前の便は全然余裕です。それに対して12時半前の帰りの便は、ほぼ満席でした。

運賃はたったの12元(約190円)です。バスが動き出してから車掌さんが集めに来ます。往路は現金払いか回数券(?)を渡しているように見えたのですが、復路ではほとんどの人が交通カード払いでした。

すぐに高速道路に入るのですが、無茶苦茶飛ばします。乗用車を追い越しながら突き進みます。ですので前が詰まったときなどは急ブレーキです。しかも頻繁に。一度は乗客みんなが声を出すほどでした。

高速道路では車を見たいのなら左側の座席です。こちら側に座っていたのですが、窓の外を見ているとVWが一番多かったです。ボルボもそこそこ走っています。街中の高速ではポルシェをよく見ました。高級車の比率が高いのが特徴です。一方車窓を楽しむなら右側です。走行車線が日本と逆になるからです。景色を楽しみたかったの乗ってすぐに気づくべきでした。

社内の様子を見ておきましょう。
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高速バスと言っても座席が左右に2列ずつある普通のバスです。シートはプラスチック製です。いかにも安っぽい感じがするのですが、コスト削減でしょうか。一応極薄のビニールシートが張られてあるのですがクッション性は皆無に近いです。バスに乗っていて座布団が欲しいと思ったのは初めてです。1時間が限界でしょう。運賃が安いのでそこは我慢です。

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青いバケツはゴミ箱です。この辺りにもう少し気を配ってもらいたいですね。

約50分後に朱家角のバスターミナル到着です。こちらも場所を載せておきます。帰路のバスの出発点ともなります。

高速バスを利用した印象ですが、なんと言っても安いのが一番の魅力でしょう。運転の荒さや固いシートといったデメリットはありますが、それも旅の経験と思えば何ともありません。日本語・英語が通じないという不安はありますが、あらかじめ下調べをしておけば、短い旅行においてもバスの利用は十分可能です。一度チャレンジしてみてください。