先日仕事用PCを立ち上げていつものようにOneDrive内のExcelファイルを開こうとしたら、Excel起動時に現れる小さな画面が表示された直後何も起こりませんでした。
何度ファイルをクリックしても同じです。別のファイルをクリックしてもファイルを開くことができません。
ひょっとして見えないだけで背後で動いているのではとタスクマネージャーで確認したのですが、起動していません。
スタートメニューからExcelを立ち上げると起動しました。初期画面の「最近使ったアイテム」からファイルを選択して開こうとするとExcelが落ちます。同じ画面で「空白のブック」を選ぶと、新規のファイルが作成されます。
新規ファイルをOneDrive内に保存しようとすると落ちます。デスクトップに保存すると保存できます。また、そのファイルをクリックするとちゃんと開きます。
Wordのファイルも同様です。OneDrive内のファイルのみ読もうとするとアプリが落ちます。
しかしOneDrive内のテキストファイルや画像ファイルは普通に読み書きができます。
これらから判断するとOfficeとOneDriveとの連携に問題があるようです。週末にインストールしたWindows Update 1909が原因でしょうか。とりあえずアンイストールします。
しかしアンインストール後も症状は変わりません。Googleに頼りましょう。
「Excel ファイル 開けない」で検索すると、Officeの修復が一つの方法として出てきました。やってみます。
「コントロールパネル」>「プログラムと機能」と進み、Officeを選択し修復を選びます。「クイック修復」と「オンライン修復」の2種類あるようです。まずは前者を試します。
「クイック」と言う割にはそこそこ時間がかかります。しかも最終的にはエラーが表示されました。そこで「オンライン修復」を試します。するとネットに接続しているにも関わらず「インターネットに接続できません」とこちらもエラーが出ます。仕方がないのでOfficeの修復は諦めます。
次はOneDriveに狙いを定めます。Officeとの連携がうまくいっていないようなので、一旦削除して再インストールします。
削除は問題なくできました。インストールはMicrosoftの公式サイトからOneDriveのインストールファイルをダウンロードして、それをクリックするだけです。
しかし、インストールファイルをクリックしても何も起こりません。もう一度ダウンロードしてインストールしようとしますが何も起こりません。何故?
いよいよWindows自体を疑う段階に来ました。とりあえずWindowsの修復に期待します。コマンドプロンプトに「 DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth 」を入力し、エンターキーを押します。
するとこれも実行できません。しかしエラーメッセージを見ると、その中に「x:\TEMP\」という表記がありました。思い当たる節があります。先日Windows Updateをする際に、効果があるかどうかよくわからなかったRAMdiskを削除したのです。そのRAMdiskを使用していた際に仮想メモリだけでなくテンポラリフォルダもxドライブに指定していました。
テンポラリフォルダがなくなったのでOneDriveのインストールファイルが解凍できずにインストールできなかったのです。OneDriveのOfficeファイルも読み込む際に一旦テンポラリフォルダに入れているというのであればアプリが落ちたのも不思議ではありません。
HDD内にtempフォルダを作成しようかと思いましたが、仕事用PCはHDDが無茶苦茶遅いのでもう一度RAMdiskを作成する方を選びました。
その後OneDriveのインストールファイルをクリックすると、今度はちゃんとインストールが始まりました。インストール後、サインインしてPC内のOneDriveフォルダのExcelファイルを開くときちんと開くことができました。
OneDrive内のファイルは何故か一旦テンポラリフォルダに入れているのですね。それを考えると、やはりRAMdiskの効果があるということなのでしょう。
結局解決するのに2時間近くかかりました。