タイトルを見ただけでは何のことがよくわからないかもしれませんね。
最近ではスマホを使う高齢者もずいぶん増えてきました。ただ自分では設定できずに息子娘に任せている人も多いかと思います。うちの両親もそうです。年金暮らしなのでお財布には優しいように通話にはdocomoのFOMA SIM(バリュータイプSS)を、データ通信には格安SIMを使用しています。
ただ海外旅行中での使用となるとこちらもサポートもできません。ホテルに行けばwifiが付いているのでしょうが、うちの両親はwifiの設定もできません。しかし日常生活に根付いたスマホは海外でも使いたいようです。
そうなると携帯回線の利用となるのですが、格安SIMでは利用できません。海外のプリペイドSIMを使用すれば安くインターネットの利用はできますが、両親は自分でSIMの入れ替え、ましてやAPNの設定などできません。
そこで日本でも利用可能な海外プリペイドSIMを旅行前に購入しておいて、出発前にあらかじめ設定しておくと両親は何もせずに海外でもそのまま利用できます。連絡もLINEの利用ができますので安心です。(もちろんdocomoのWORLD WINGでも通話はできます。利用料金を気にしなければの話ですが。)
今回両親はアメリカ旅行に出掛けます。ですので日本とアメリカで使用できる海外SIMを探す必要があります。見つけたのがこれです。
このSIMはアメリカと日本だけでなく、中国、マカオ、台湾、韓国、シンガポール、マレーシア、タイ、サウジアラビア、イスラエル、オーストラリア、ニュージーランドでも使用可能のようです。従って、これらの国の周遊にも向いています。
仕様を引用しておきます。
8日間(アクティベート開始から192時間) 13ヶ国4G高速データ通信を利用できます(一部3G接続となることがあります)。※8日以内にデータ通信量が4GBを超えますと128kbpsへ速度制限がかかります。 中国、マカオ、台湾、日本、韓国、シンガポール、マレーシア、タイ、サウジアラビア、イスラエル、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ(ハワイは使用できますが、サイパンとグアムは利用できません)でご利用できます。
データ通信量は4GBですので十分です。1週間の旅行ですので、前日に設定を済ませれば期間もちょうどいいです。しかも安いです。両親それぞれに買うとしても¥3,000切ります。2枚ポチリます。
ちなみにもっと有効期間が長いSIMを必要としているのであればこちらをどうぞ。
旅行前日にSIMを入れ替えて設定します。まずはSIMを台紙から取り出し、スマホの格安SIMと入れ替えます。
次にAPNの設定です。
名前は適当で、APNにmobileと入れるだけです。他は空欄のままでいいようです。
しかしこれだけでは通信できません。端末側でローミングをオンにしなければなりません。海外SIMですので日本で使用するのもローミングとなるわけです。
これでデータ通信が可能になりました。親にはSMSが飛んでくるだろうけどそれは無視していいからとだけ言っておきました。
翌日から両親はアメリカ旅行を楽しんできたのですが、旅行中の写真を送ってきたり、孫と連絡を取ったりしていました。1日だけ連絡がなかったのですが、その日は雪で通信状況が良くなかったそうです。
帰国してから話を聞くと、旅行中インターネットが使用できて非常に助かったと言っていました。母親は移動中or移動後に現地の気温がスマホに表示されるので、バスや飛行機を降りる前にどんな服装にしたらいいのかあらかじめわかって良かったと話していました。
SIMは餞別としてプレゼントしていたのですが、値段以上の価値がありました。皆さんも親孝行の一つとして海外プリペイドSIMをあらかじめ購入して設定してあげるのはどうでしょうか。もちろんデュアルSIM対応のSIMロックフリー端末でないと無理ですが。
アジア周遊でしたらこちらがお勧めです。もちろん日本もOKです。レビューはこちらのページにあります。
最近このようなSIMも発売されたようです。